サワノです。スペイン語やっていきましょう。
テキスト上は、Lección4回分にわたって扱ってきた不規則動詞の最後の章です。私の記事では、不規則動詞はまず最初にドカンと全部出させていただいて、その後に付随する単元をさらっていく構成としていました。
過去の単元は、直接目的語、101までの数詞、不定詞、曜日・日付、時刻、特殊な人称代名詞、といったところ。数字や日時など、日常で使える言葉が徐々に増えてきますね。
4部作ラストの今回は「間接目的語」と「従属節」になります。メインは間接目的語なので、繋がりが深い直接目的語もしっかり復習しておきましょう。
間接目的語
そもそも間接目的語って何?といえば、日本語で言うと「〜に」にあたるものです。
ちなみに以前学んだ直接目的語は「〜を」にあたるもの。同じ目的語でもちょっと役割やニュアンスが違いますね。
間接目的語は"a+名詞"で表され、多くの場合「動詞+直接+間接」の順番になります。
Doy este libro a un amigo.
私は友人にこの本をあげる。
Escribo (una carta) a sus padres.
私は彼の両親に手紙を書く。
言い方はこんな感じですね。dar(与える)の活用、パッと見わかりにくすぎる。
escribir「書く」は、誰かに対して書くならわざわざ言わなくても普通は手紙なので省略されることもあるようですね。
間接目的語人称代名詞
さて、上記の間接目的語が代名詞になる場合ですね。形はこれ。
置かれる場所は、活用した動詞の直前です。
¿Me traes un vaso de agua?
私にお水を1杯持ってきてくれる?
Os damos un regalo.
私たちは君たちにプレゼントをあげよう。
No le digo mentiras.
あなたに嘘は言いません。
…さて、ここまではいいんですよ。以前の直接目的語の時と特に変わりませんからね。問題はここからです。
直接・間接の混在
1つの文に直接目的語・間接目的語の人称代名詞が両方ある時には、文を作る上でのルールがあります。それを学ぶ前に、まずは直接目的語人称代名詞もしっかり復習しておきます。
まず語順ですが、「間接+直接+動詞」になります。さっきと逆じゃん!
¿Nos enseñas las fotos?
(私たちに写真を見せてくれる?)
-Sí, os las enseño.
¿Quién te deja el coche?
(誰が君に車を貸すの?)
Me lo deja Martín.
次に、両方が3人称の場合について。le loとかles lasとか、ちょっと言いにくいんですね。それでどうなるかというと、言いやすさ重視で関節の方は一律でseという形になります。
¿Le explicas la gramática?
(彼に文法を説明しますか?)
-Sí, se la explico.
¿Me entrega usted el documento hoy?
(今日私に書類を提出してもらえますか?)
-Sí, se lo entrega ahora.
最後に、不定詞の目的語になる場合。直接目的語の回でも説明した通り、代名詞は直後に置かれます。
(以前の例)Gracias por llamarme.
Gracias por mandarme las fotos.
私に写真を送ってくれてありがとう。
ではここで、代名詞が2つ続く場合はどうなるのか?という点。以下の例文に"yes"と回答する場合を考えてみましょう。
¿Vas a regalar estas flores a Elena?
エレナにこれらの花を贈るつもりなの?
パターン1:動詞の前に置く
Sí, se las voy a regalar.
パターン2:動詞の後で繋げる
Sí, voy a regalárselas.
結論、今まで紹介していたどちらのパターンでも良いです。序盤に消化しいていた動詞の前に置くパターンでもいけますし、Graciasの例文で示した後置き合体パターンも可。
但し、合体させた場合はアクセント位置がバグります。dieciséisとかで散々やりましたね。ここだけ要注意なので絶対に漏れないように!スペイン語は論理的な言語です!
(細かい解説)
regalar 語尾が母音・n・sのいずれでもないのでアクセントは最終音節"ar"
regalarlas 語尾がsなのでアクセントは最後から2番目"ar"で変化なし
regalarselas 語尾がsなのでアクセントは最後から2番目"se"になってしまう。要修正。
スペイン語#2 アクセントの決め方が超論理的! - 30歳リーマン、趣味で勉強する
従属節を導くque, si, 疑問詞
さて、ちょっと頭を切り替えて。従属節の話をします。
英語だと従属節とか以前の不定詞とかめっちゃ重要そうな場所なんですけど、スペイン語だとこんな感じで補足的に取り上げられているくらいです。言ってしまえばそこまで複雑じゃないので、覚えること覚えていきましょう。
結論、上記の3種類どれかを挟めば従属節が作れます!しかも英語と結構似ている!
1.que
Creo que María no viene la fiesta. マリアはパーティーに来ないと思う。
→英語ならthatですね。creerの意味はbelieveに近いですが、文章自体も"I think that..."という英語でよく見る構文ほぼそのままです。
2.si
Luis me pregunta si los niños tienen hambre. ルイスは私に、子供たちが空腹か尋ねる。
→英語ならif。preguntarはaskですので、これも英語とよく似た構文。
3.疑問詞
No sabemos dónde trabaja su padre. 彼の父がどこで働いているか私たちは知らない。
Arturo me pregunta cuándo viene Pilar. アルトゥーロは私に、ピラールはいつ来るのか尋ねる。
→英語でも疑問詞に似た使い方がありますね。Sí / Noで答えられるかどうかにより、疑問詞を使うのかsiを使うのかが変わりそうです。
さて、今回は目的語の話を中心に、従属節の話にも少し触れました。
目的語、重すぎますね。不定詞とかが霞んでしまうのもわかる気がします。
そして次回、ここまでの不規則動詞特集も含めてテストしていきましょうか。不規則動詞よりも目的語の方がヤバいかもと思ってしまうレベルには今回重かったですね。
さっき出てきた図にちょっと追記しまして、これしっかり把握しておきましょう。
ちなみに、大学の頃の先生はしきりに「に・を」と仰っていました。順番のことですね。確かにココ間違えちゃいけないので。
にを にを 「鳰」
難読漢字で覚えるという効果あるんだかないんだか分からない方法と紐づけて当時は覚えていましたね。こんなの私だけでいいです。