スペイン語#52 「未来」の総まとめ→「過去未来完了」という謎時制
サワノです。スペイン語、やっていきます。
今回は「未来」に関する時制の復習と拡張。
まず、未来の時制は#34,#36で扱っていました。その時のことも思い出しながら進んでいきましょう。
【この記事の構成】
直説法未来・過去未来
さて、まずは概念や活用の確認をしていきましょう。


未来形なら[-é/-ás/-á/-emos/-éis/-án]
過去未来形なら[-ía/-ías/-ía/-íamos/-íais/-ían]
これらが原形の後ろにつくだけでした。活用は簡単。不規則もそこまで多くはないですね。
続いて意味。
(1)本来の用法
Hoy comeré en casa con mi familia.
今日は家で家族と昼食をとる。
¿Podrás venir a verme este fin de semana?
君は今週末私に会いに来られる?
Mis padres nos dijeron que viajaríamos a Japón en verano.
両親は私たちに夏に日本へ旅行すると言った。
Sabía que María vendría a verme.
マリアが私に会いにくることを私は知っていた。
見ての通りですね。「その地点から後に起こる出来事や状態」を言う表現です。まあ活用形の名前からも容易に理解できる。
「過去未来」はつまり、過去から見た未来ということです。
(2)推量の用法
¿Dónde está mamá? -Estará en la cocina.
ママはどこ? -台所じゃないかな。
¿De dónde es Teresa? -No sé. Será de algún país sudamericano.
テレサはどこ出身? -分からない。南米のどこかの国でしょう。
Cuando murio mi abuelo, yo tendría siete u ocho años.
祖父が亡くなったとき、私は7,8歳だったんだろう。
Cuando volvió mi hijo, serían las dos de la madrugada.
息子が帰宅したのは夜中の2時だっただろう。
こちらは、「未来」から英語の"will"を連想できればスムーズですね。
しかし(1)と少し違うのは、過去未来形は「過去の時点で考えた推量」ではなく「現時点から過去を推量する」時制となります。
これに対し#36の私は「限定的〜」とコメントしていました。今もそう思うよ。
さて、基本はここまでです。
本論から逸れるので言及しませんが、#34未来形では他に「動作動詞の推量をしたい場合は進行形に」、「現実的条件文」、#36過去未来形では「丁寧表現」「仮定法」などについても触れていました。その辺は文法学習の最終盤あたりに回収すると思いますが、適宜復習しておきましょう。
加えて、#37の「時制の一致 未来ver.」も。
直説法未来完了
さて、ここから新規概念。未来の完了時制とな。
そもそも完了時制は「haber+過去分詞」で作っていました。ということで作り方はもうお分かりですね。
habré/habrás…などとhaberを未来形に活用させ、後ろに過去分詞をつけます。
用法別に例文を見ていきましょう。
(1)本来の用法
こちらは、「未来に完了しているはずの出来事」という字面通りの意味です。
Habremos terminado la obra para finales de diciembre.
私たちは12月末までに工事を終了してしまっているだろう。
過去未来形の時点で「限定的〜」って言ったんですけどね。これも相当じゃないか?しかもまだ後ろに控えているんですよね。
(2)推量の用法
未来形を用いると「現在起こっていると思われる出来事」を推量するのに対し、未来完了形にすると「現在既に完了してしまっていると思われる出来事」を推量するとのこと。
A estas horas mis hijos ya habrán llegado a Kioto.
今頃息子たちはもう京都に着いているだろう。
Usted ya habrá notado la diferencia.
あなたはもうその違いに気づいたことでしょう。
Los niños se habrán perdido.
子供達は迷子になったのかも。
こんな感じです。3つ目は"perderse"の活用なのでseが前に来ますと。
つまるところ「現在完了の推量」ということになります。
これって英語にあったかな?と思い調べてみたら、「助動詞+現在完了」で表せるみたいですね。この助動詞というのがmayやmight、couldなどであるわけですが、そう考えるとスペイン語は"haber"一択で通せるのでシンプルなのかも。
直説法過去未来完了
勿論これもありますよね。
「過去未来」の時点で「なんだそりゃ」となる時制なのに、さらに「過去未来完了」。もういつのことなんだか分かりませんね。
作り方は勿論、haberの過去未来形+過去分詞。こんがらがってしまいそうなので、一応図解しておきましょう。

(1)本来の用法
こちらは、「[過去から見た未来]に完了しているはずの出来事」という字面通りの意味です。いや字面が難しいわ。
Me dijeron que habrían terminado la obra para finales de diciembre.
12月末までに工事は終わっているだろうと彼らは私に言った。
限定的の極み。本当に使うのかな…
(2)推量の用法
未来形は「現在起こっていると思われる出来事」の推量
未来完了形は「現在既に完了してしまっていると思われる出来事」の推量
では過去未来完了形はというと、
「過去に既に完了してしまっていたと思われる出来事」の推量。
Mis padres ya habrían llegado a Tokio cuando ocurrió el terremoto.
地震が起きたとき、両親はもう東京に着いていただろう。
Ana ya sabía la noticia. Alguién se la habría comentado.
アナはその知らせを知っていた。誰かが彼女に伝えたのだろう。
Yo pensaba que a las ocho de la mañana los niños ya habrían salido.
朝の8時には子供たちはもう家を出てしまっていただろうと思っていた。
こんな感じです。
つまるところ「過去完了の推量」ということですね。
さて、ここまでの内容がテキストに綺麗にまとまっていたのでそれを総括としましょう。

それではまた次回。酷い更新頻度だが何とか…