サワノです。今日もスペイン語の学習を進めていきます。
今回は「アクセント」の話、そしてテキストでオマケのように載っている「0〜20の数字を覚える」というところをまとめていきます。
音節
アクセントを学ぶには「音節」というものの理解が大事。この音節の切り方から見ていきます。
前回の発音でスルーしたのですが、スペイン語の母音には「弱母音」と「強母音」という概念があり、”i,u”が弱、”a,e,o”が強です。
で、強+強を除く組み合わせで母音が続いた場合、連結して1つの母音として扱います。
弱+弱:ciudad(都市)
弱+強:piano
強+弱:hoy(今日) ※文末yはiとして扱う
ただ、スペイン語にはアクセント記号(áなど)があり、これが付いた場合は弱母音でも強母音と同様の扱いになります(そりゃそう)。したがって、以下の単語はa+iで強+弱に見えますが、アクセントにより強+強になりますので二重母音ではありません。
país(国)
また、三重母音というものもありますがあまり出てこないようです。弱+強+弱の組み合わせで、iai,uai,iei,ueiの4種がありますが、使用例は動詞の活用系などが中心のようです。一番使いそうだなと思ったのは、”Paraguay”これですかね。ゴー★ジャスさんとか。
アクセント
さて、音節の切り方をさらっと押さえたところで、 スペイン語のアクセントについてまとめていきます。これ、スペイン語がストレスフリーである理由その2です。
(1) 母音/n/s で終わる単語:後ろから2つ目の音節
(2) その他の子音/y で終わる単語:最後の音節
※但しアクセント記号があれば、それを含む音節
これだけ!超簡単!
前回の発音のところでイレギュラーがないと言いましたが、アクセントも同様!このルールさえ分かれば全部読めるんですね。英語ではセンター試験で発音アクセントが出題された時代がありましたが、スペイン語では絶対あり得ないですね。全員正解できますから。
さて、前回の読み方ルールに加えてこのアクセントもマスターすると、これで完璧にスペイン語を読めます。前回はアクセントの位置は考慮していませんでしたが、これでネイティブレベルというわけです(?)。ということで、スペイン語圏の国名をいくつか。
Honduras オンドゥラス(ホンジュラス)
Panamá パナマ
Costa Rica コスタ リーカ(巻き舌)
Uruguay ウルグアイ
Venezuela ベネスエラ
Argentina アルへンティーナ(アルゼンチン)
El Salvador エル サルバドール
アクセントをつけるべき箇所は下線を引きましたので、ぜひルールの確認に。
数詞(0〜20)
パパッといきましょう。One Piece好きな方は、心にニコ・ロビンを宿してください。
0 cero
1 uno 2 dos 3 tres 4 cuatro 5 cinco
6 seis 7 siete 8 ocho 9 nueve 10 diez
ここまでは聞き馴染みもあるかもしれません。One Pieceのロビンというキャラは手など体の部位を任意の場所に増やせる能力があるのですが、特に手を何本か増やすときに「◯◯フルール」という技を出すのですが、その◯◯にあたる部分の数字はスペイン語です。
11 once 12 doce 13 trece
14 catorce 15 quince
16 dieciséis 17 diecisiete
18 dieciocho 19 diecinueve
20 veinte
10〜15が特殊。16以降は英語の"-teen"みたいな作り方です。後々の話ですが、英語の"and"にあたるものをスペイン語では"y"(イ)というのですが、"diez y seis"みたいな作り方と考えると分かりやすいかも。
さて!ここでもう一度アクセントの話をさせてください!スペイン語がストレスフリーである理由その2、こいつの真髄はここにあります。
16 dieciséis ←これに注目です。なぜアクセント記号があるのか?仮にアクセント記号がなかった場合を考えてみましょう。
dieciseis を音節で切ると、die/ci/seis となります(ie,eiはいずれも弱+強の組み合わせなので連結)。sで終わる単語なので、アクセントは最後から2番目。つまり、真ん中のciにアクセントが来ます。
これ、気持ち悪いんですね。他の10台の数はそんなことないですし、何よりdiezでもseisでもない真ん中を強調するのって本当に謎。
だから、「6」を強調するためにアクセントの位置をいじっているんです。seis単体だと不具合はなかったけど、前にdieci-が付いたらアクセント位置が変なことになったので、手動で変えています。
どうですかこの論理性!動詞の活用や接頭語・接尾語などで元の単語の形が変わり、アクセントルールが元の単語に沿わない形になった場合は位置をちゃんと変えているんです!イレギュラーのない言語、の真髄がここだと思います。もしかしたら外語大出版会さんも、授業でこういう話をすることを想定してここに数詞を持ってきたのかも、とさえ思います。アクセントの例外排除の最初の例がdieciséisでしょうからね。
さて、ということで今回はスペイン語のアクセント、および0〜20までの数字の話をまとめました。なんかもうやりきったかな(笑)とも思うくらいですが、それだけ好きなんですよ。ここ。
(1) 母音/n/s で終わる単語:後ろから2つ目の音節
(2) その他の子音/y で終わる単語:最後の音節
※アクセント記号があったらそこを強く読む
ここだけ押さえてもらえれば良いかな、と思います。
さて、次からはガッツリ文法になりますね……