サワノです。本格的に学習を始めていきたいと思います。
お供になるのは、書店で一目惚れした『大学のスペイン語Ⅰ 基礎力養成テキスト』。出版社が「東京外国語大学出版会」というのがいいですよねぇ〜…超絶信頼できます。
中身を見ると、基礎24課・発展16課の計40課に分かれております。早速最初の課であるアルファベットと発音についてまとめていきます。
早速ですが、ここが本当にスペイン語楽しいと思ったきっかけ!このとっつきやすさは凄い。とにかく読みやすい、イレギュラーがないことがポイント!
まずアルファベットの紹介ですが、ローマ字と同じA〜Zまでの26種類に、”ñ”を加えた計27種類です。
そして、なんと大半が「ローマ字読みすれば読める」という奇跡のような言語。しかも、英語のようにイレギュラー発音もない(yachtをヨットと読むとかね)。さらに子音が何種類もある(cat,cut,box...)なんてこともないです。
もうこの前提だけで大半の文字が読めちゃうんですね。ムスカ大佐もビックリでしょう。参考テキストにはスペイン語でもタイトルが付いているんですが、"Español para universitarios"と書いてあります。「エスパニョル パラ ウニベルシタリオス」と読めば正解なわけです。簡単!
ただ、ローマ字とはルールが違うところもあるので少しまとめてみます。
ちょっと注意すべきもの
(1) “c”は後ろに母音eかiが続くならサ行の発音、それ以外はカ行の発音。また、”ch”でチャ行の発音(ローマ字と同じ)。
(2) “d”は語末の場合ほとんど発音しない。
(3) “h”はいかなる場合も発音しない。
(4) ”ñ”はニャ行の発音。
(5) “qui”, ”que”でそれぞれキ・ケの発音。cでカバーできない範囲のカ行はこれ。
(6) “r”は語頭の場合・l/n/sの後の場合においては巻き舌で発音。rが2つ重なる場合も同様。
(7) “x”は”ks”の発音だが、後ろに別の子音が続く場合はsの音となる。
(8) “z”がサ行の発音。
かなり注意すべきもの
(9) “g”は…ga,gu,goはローマ字どおりガ行。ギ・ゲはqと同じようにgui,gueと書く。gi,geの場合は「摩擦の強いハ行」という発音。
(10) “j”は、この「摩擦の強いハ行」の子音。学生時代に教わったのは、「ローマ字でいうとgの音を喉で出しながらhの音を出す」という感じ。発音記号は[x]らしい。ちなみに語末はほとんど発音しない。
(11) “y”はカタカナで表すとジャ行の発音。ローマ字でいうyとjの間くらいの発音らしい。但し語末に来ると「イ」という子音になる。
(12) “ll”というのが子音として別途存在しており、これはyと同じ発音。
ここまで丁寧にまとめましたが、上の8コはぶっちゃけ大したことないです。マイナーチェンジ程度なのでやっていれば慣れる。下の4コだけ、明らかに未知のルールなので把握必要です。
さて、ここまで分かれば、最初に書いた通り「例外がない」ので、ローマ字読みと組み合わせて全ての単語は読めるわけですね!素晴らしい言語!
では、実際にテキストに載っていたものを
いくらかピックアップしてみましょう。
canción ・・・カンシオン (1)cの使い分け
guitarra ・・・ギターラ (9),(6)最後は巻き舌
España ・・・エスパーニャ (4)ñの発音
Japón・・・・ハポン (10)jの発音
paella・・・・パエージャ (12)llの発音
queso・・・・ケソ (5)qu-の発音
azul ・・・・アスル (8)zの発音
hoy・・・・・オイ (3),(11)h発音しない、語末y
こんなとこでしょうか。読めますね!!
また、注意するほどでもないものの
・“k”と”w”は外来語にしか使わないのでほとんど出てこない
・“b”と”v”に発音差がない
みたいなポイントもあります。
発音差でいうと、サ行の発音は地域差があるよう。スペイン北部では、sはsの音、cやzはθの音(英語のthinkとか?)で発音するが、スペイン南部やラテンアメリカでは等しくsで発音するとのこと。
また、“x”は地名に限り「摩擦の強いハ行」で発音することもあるらしく、有名なのがMéxico→メヒコ。まあこの辺は覚えていきましょうか。
ということで、スペイン語がとてもストレスフリーである理由その1、発音が日本人にとって超簡単&イレギュラーがないことのまとめでした!
・基本ローマ字読み
・g,j,y,llあたりだけ注意
こんな感じで整理しておけると良いかなと思います。
次はアクセントの話なので、理由その2にも触れられるかなと。ぼちぼち更新していきます。