サワノです。ちょっとリアルでバタバタしており1週間くらい空いてしまいましたが、スペイン語やっていきます。
さて前回、不規則活用する動詞をまとめました。今回以降はこの知識も前提になるので、しっかりと復習しておきましょう。
その上で今回は「直接目的語」と「数詞」を学んでいきます。
直接目的語
そもそも「直接目的語」とは?というところから。
これは日本語で言うと「〜を」にあたるものです。esperar(待つ)、visitar(訪問する)などに付きます。
英語と同じく、直接目的語が必要な動詞は「他動詞」、不要な動詞は「自動詞」です。例えば自動詞の例はtrabajar(働く)などですね。
「〜を」が絶対に必要か/「他動詞・自動詞」という言葉のイメージ、この2つで何となくはどの動詞がどちらかが感覚的にわかると思います。そうでない場合は辞書で要確認ですね。
さて、使い方を見てみましょう。
Espero el autobús.
Visitamos el Museo Picasso.
こんな感じで動詞の後ろに置かれます。
但し、直接目的語が特定の人間になる場合は…
Espero a mi marido.
Visitamos al profesor Torres.
前置詞"a"を補います。目的語が人間の時、注意ですね。
直接目的語人称代名詞
直接目的語が代名詞になる場合もあります。上の例だと「バスを待っている」ではなく「それを待っている」とか「君を待っている」となる場合ですね。
その際はこちらを使います。
先ほどのように代名詞を使わない目的語とは違う点は、この代名詞は動詞の直前に来ます。
Espero el autobús.
Te espero aquí.(ここで君を待つ)
そして、見ての通り人称・単複(+3人称の場合は性)によって使い分けを行います。
Nuestro hijo no nos ayuda. 息子は私たちを手伝わない。
¿Ayudáis a María? - Sí, la ayudamos. 君たちはマリアを手伝うの? -うん、手伝うよ。
¿Compras estos libros? - No, no los compro. これらの本を買うの? -買わない。
また、中性"lo"は話の内容などを表す際に使います。指示代名詞の中性形(estoなど)と似ていますね。
¿Es Pepe español? -No lo creo. ぺぺはスペイン人かな? -そうは思わない。
加えて、「不定詞の目的語になる場合は代名詞を直後に繋げて置く」というルールもあります。・・・初見の概念が…
まず、スペイン語の「不定詞」は割と簡単なので、英語のようにこれ単体で巨大な単元になることはありません。しかも、「toを付ける」ということもなく、単純に動詞の原形を置いたら不定詞になります。
(英)It is easy to drive this car.
(西)Es fácil conducir este coche.
こんな感じですね。カンタン。そして、ここでいう"este coche"が直接目的語。では、これが不定詞になる場合とは…
(英)Thank you for calling me.
(西)Gracias por llamarme.
こんな感じで1単語にまとまってしまいます。ちょっと不思議ですね。
数詞
さて、ちょっと目線を切り替えて。実は第2回で20までの数字は学んでいるので、追加分になります。
スペイン語#2 アクセントの決め方が超論理的! - 30歳リーマン、趣味で勉強する
では前回の続きで、20台から。
21 veintiuno (veintiún, veintiuna)
22 veintidós 23 veintitrés
24 veinticuatro 25 veinticinco
26 veintiséis 27 veintisiete
28 veintiocho 29 veintinueve
ここまでは16〜19のルールと同じですね。アクセントの位置だけ注意(ここも#2参照)。ではここから10の倍数で。
30 treinta 40 cuarenta 50 cincuenta
60 sesenta 70 setenta 80 ochenta
90 noventa 100 cien / ciento
1桁の数字の原型が残っているので、30〜90までは分かりやすいと思います。60,70だけやたら形が似ていますが、seis, sieteを比較すると「tがあるのは7」。つまり70がsetentaです。
ちなみに、30以降は"treinta y uno","sesenta y cinco"のように、「10の倍数 y 1桁」という作り方なので覚えることは少なめ。
数詞に関する注意点
さて、最後に数にまつわるルールを学んで終わります。「そういうものか」と覚えることも必要なので、箇条書きで。
(1)unoを含む数字は"un(ún)"や"una"に変わる
→ veintiún minutos 21分
veintiuna alumnas 21人の女生徒
ochenta y un euros 81ユーロ
(2)足し算・引き算は"más"と"menos"を使う
→ Doce más once, veintitrés. (12+11=23)
Veinte menos dos, dieciocho. (20-2=18)
(3)数詞の前に"unos(unas)"を付けると「約〜」
→ unas cien personas 約100名の人
(4)100の後ろに数が続く場合は"ciento"となる
→ cien yenes 100円
ciento un perros 101匹の犬
作文パート
さて、こちらもいってみましょうか。
1)スペイン語のコースは9月(septiembre)に始まる。
2)君たちはどこで私を待っていてくれる?-ここで待っているよ。
3)誰がドアを閉めますか?-私が閉めます。
4)あなたは1日に(al día)何時間眠りますか?-8時間眠ります。
5)このネクタイ(corbata)はいくらですか?-21ユーロです。
1)El curso de español empieza en septiembre.
2)¿Dónde me esperáis? -Te esperamos aquí.
3)¿Quién cierra la puerta? -Yo la cierro.
4)¿Cuántas horas al día duerme usuted? -Duermo ocho horas.
5)¿Cuánto cuesta esta corbata? -Cuesta veintiún euros.
最後の2つミスりましたね。4)はcuántoを複数形にするまでは良かったが女性形にし忘れた。5)はcostarまでは辿り着いたが疑問詞が浮かばず、迷った結果cómoにしてしまった。深く考えすぎ。
今回は一旦こんなところ。「直接目的語」と100までの数字、学んできました。
特に目的語は今後も重要になるのでしっかり復習しましょう。直接があるということは間接もあるということですのでね。おそらく次の次あたりで触れます。