30歳リーマン、趣味で勉強する

日本語検定→1級準認定 続いてスペイン語、ゆくゆくは漢検も

スペイン語#26 点過去と線過去の使い分け

サワノです。今回もスペイン語、やっていきます。
前回扱った点過去と並ぶもう一つの過去形、「線過去」を学びます。

sawano-study.hatenablog.com

直説法線過去

まず、形はこちら。

線過去の活用(不規則含む)

点過去と同じく、-ar動詞かそうでないか、で活用は変わります。
-ar動詞は”-aba”、-ir /-er動詞は”-ía”という形が軸で、それをもとに活用されていますね。
“-ábamos”は、アクセントをつけないと場所がずれてしまうので注意です。

そして、不規則活用は3つだけです!形のイレギュラーさは慣れっこですので、この3つだけはしっかりと覚えていきましょう。

 

点過去と線過去の違い

では、例文を交えて気になる使い分けを見ていきましょう。

まずは点過去。前回いくつか文章を見ました。

点過去は「過去の出来事や状態を1つの完結したもの」として捉えるもの。点過去についてはこれが結論です。

これに対して線過去は「過去のある時点における、状態や継続的な出来事」
例文を見てみましょう。

En ese momento no había nadie en la sala.
そのとき、部屋には誰もいなかった。

Cuando llegué la casa, mis padres estaban en la cocina.
私が家に着いたとき、両親はキッチンにいた。

Eran las diez cuando volvieron mis hijas.
娘たちが帰ってきたのは10時だった。

Antes iba al cine los fines de semana.
以前は週末に映画を見に行ったものだった。

こんな感じで、「完結したもの」というよりはその時に続いていたこと、というニュアンスですね。
「点」と「線」という言葉でもイメージしやすいですが、「完結していたかどうか」というのも重要な指標かなと。
そのため、3つ目の文のように「時間を表すserは必ず線過去になる」とか、4つ目のように「過去の習慣を表せる」という特徴もあります。

では、両方が組み合わさった場合にはどうなるのか。

◆点過去+点過去
Cuando terminamos la cena, vimos la televisión.
夕食が終わった後、テレビを見た。
→複数の動作が順番に完結した

◆点過去+線過去
Cuándo llegué a casa, todos veían la televisión.
私が家に着いたとき、皆はテレビを見ていた。
線過去の状態の時に点過去が起きた

◆線過去+線過去
Escuchaba la radio mientras estudiaba.
私は勉強する時にラジオを聴いていた。
→2つの線過去状態が同時に起きていた

こんな感じです!正直使い分けについてそこまで自信は持てないですが、「完結したことか、継続していたことか」という判断軸が一旦は有効そう。ダメだったらその時考えましょう。

接続詞

また、今回しれっと例文に出てきていたのですが、ここで「接続詞」が登場していました。

cuando →〜するとき
mientras →〜している間
porque →なぜなら、〜なので
como →〜なので

分かりやすいのはcuandoですね。疑問詞だとwhenですし、関係詞としての使い方も一緒。
mientrasは、whileみたいな感じかな?

理由を表す2つは、porqueが主節の後、comoが主節の前に来る というのが一般的なようです。

No voy porque estoy cansado.
疲れているので行かない。

Como tenía trabajo, no salió el domingo.
彼は仕事があったので日曜は外出しなかった。

 

さて、tips的に接続詞も扱いました。過去時制が出てくると複数の文を繋げやすいので、こういった表現もマストですね。

メインは点過去と線過去の使い分けでした。
点過去については前回も参考にしていただいて、線過去は今回の活用表をしっかりと覚えて。

で、使い分けについては一旦こちらの基準でいきましょう。

それでは。