サワノです。日本語学習、始めていきます。
今回も日本語の語彙。前回に引き続き、少し注意すべき用法を学んだ上で、例題も解いてみます。
日本語#14 「快哉」に対応する動詞は?特定の使い方が多い語 - 30歳リーマン、趣味で勉強する
要注意語
贖う
罪を償うこと。読みは「あがなう」。
糾う
縄をなうこと。読みは「あざなう」。
禍福は糾える縄の如し
より合わせた縄のように、この世の幸不幸は常に入れ替わりながら変転すること。
あたら
惜しいことに。
「あたら好機を逸した。」
あまつさえ
(ネガティブなことに加えて)さらに、そればかりか。
漢字は「剰え」
いぎたない
眠り込んで起きそうにない様子。
「いぎたなく」という形が多い。
いたいけ/いたいけない/いとけない
幼いこと。
「ない」がついても同じ意味で、これは打消しではなく接尾語。
一壺天
一つの小さな世界。読みは「いっこてん」。
一隻眼
他と異なる特別な見識。
いやが上にも ますます、いっそう。
否が応でも 意思にかかわらず。
否も応もなく 意思にかかわらず。
苟も
仮にも。読みは「いやしくも」。
うたた
ますます、いっそう。「転た」と書く。
うべなう
同意する。「諾う」と書く。
肯んずる
受け入れる、了承する。
読みは「がえんずる」で、「肯ぜず」という打消の形が多い。
頑是ない
聞き分けのない、無邪気な。
けれんみ
はったり、ごまかし。
「けれんみがない」という否定の形で褒め言葉として使うことが多い。
しどけない
身なりなどが乱れていてだらしない。
如才ない
気がきく、愛想が良い
夙に
早くから。読みは「つとに」。
頓に
急に。読みは「とみに」。
なさぬ仲
血の繋がっていない親子関係。
にべもない
愛想がない、そっけない。
またぞろ
またしても。
良くないことが続く場合に使う。
やおら
そっと。
やにわに
いきなり、突然。
前回もそうなんですが、「聞いたことはあるけど意味をちゃんと知らない」というものが多いので非常に学びた多いです。
あと漢字の知識がめちゃくちゃ増える。
語彙の例題
三は、正直③が「戸は立てられない」であることしか確信が持てないです。
ということで正解にいきましょう。
①:身→目 ②:天→恬
③:門→戸 ④:皮→紙
⑤:回→敗
①「夜の目も寝ないで」で、寝る間も惜しむという意味。
②恥を恥とも思わず平然としている様子を「恬として」という。
③噂や風評はすぐに広がり防ぎようがないことのたとえとして「人の口に戸は立てられない」。
④病気が少しずつ回復する様子をたとえて「薄紙を剝ぐ」。「薄皮」は肌がきめ細かく色白の女性の形容とのこと。
⑤負けて立ち直れないほどの衝撃を受けることを「一敗地にまみれる」という。
四はそこそこ分かるかも。②が一介、③が一片、④が一刻、というところまでは固定できそう、となると①が一顧か。ということで正解。
①:一顧 ②:一介
③:一片 ④:一刻
①無視して良い事柄か少し考えることを「一顧」という。前の事柄を全面的に否定する時に「一顧する価値もない」「一顧だにしない」などと否定形で用いられる。
②取るに足らない一人の人間という意味で「一介」。
③「一片の〜」という形で、「反省」や「良心」など心情を表す抽象的な名詞+「ない」としてそのような心情がないことを表す。
④「一刻の猶予」などでも使うが、わずかな時間のこと。
恬
1級配当。
やす-い、やす-らか、しず-か、と訓読みする。
恬淡(てんたん、恬澹とも)で、あっさりとして執着しない・無欲なさまを指す。
虚静恬淡、無欲恬淡、というような四字熟語にもなる。
ということで、語彙知識を少しずつ身につけていっています。
次回以降、また漢字関連のものが多くなるので知識量が増える増える。
まあ頑張っていきましょう。