30歳リーマン、趣味で勉強する

まずはスペイン語、それから漢検

スペイン語#10 難関「serとestarの違い」をたった一つの基準で攻略!

サワノです。スペイン語、やっていきます。

今回は前半の山場。「ser動詞とestar動詞の違い」を見ていきます。また、後半では疑問視もいくつか追加で学んでいきましょう。

 

ser/estar/hay

#7で「estarとhayの使い分け」を学びました。その際「estarがスペイン語を難しくしている」と言いましたが、大学時代の同期を思い出しても本当にそうだったと思います。ここで躓く人が多かった。

ちょっとおさらい。

(1) hay+不特定の名詞+場所を表す語句

(2) 特定の主語+estar+場所を表す語句

要するにこいつらは、英語でいう"There is 〜"のような文でした。

では、本題に近づいて「ser動詞」を思い出してみます。"Soy japonés."みたいな例文が出てきていたと思います。

似た感じで「estar動詞」の例文も思い出すと、"Estoy en Tokio."みたいな。

………

お分かりいただけただろうか…?

 

何が難しいのか

結論、英語ではbe動詞で処理できる表現に対して動詞が3種類あるんですね。

"hay"はあの構文限定なので難しくないとして、"ser"と"estar"は使い分けが必要なんです。ココが難しい!

ということで体系的に理解したいので、テキストの後半のハイレベル項目でのまとめ方を先に見てしまいましょう。

 

serとestarの違い

表で整理

整理するとこんな感じです。これを見て一般化するなら、serは変わりにくいものestarは一時的な状態、というところでしょうか。

過去に出てきた例文も、枠に当てはめながら復習します。

ser+名詞の例文は"Soy japonés."など。まあよっぽどのことがない限り国籍は変わらないですね。

ser+de 名詞は、後ろに国名を伴って出身を表すこともできますし、"Este coche es de Miguel."というものもありました。車の所有権、まあ簡単には変わらんでしょう。

estar+副詞(句)は、"Estoy en Tokio."、"Carmen está allí."など。東京にいる、あそこにいる、というのは一時的な話ですよね。

estar+de 名詞は未登場なのですが、"Ellos están de viaje."など。旅行中、というのは当然今の一時的な状態ですね。

(高校英語を勉強した人は大丈夫だと思いますが、前置詞+名詞は副詞句になります。念のため。)

 

+形容詞の使い分け

さて、テキスト上の今回のキモは「後ろに形容詞が来る際の使い分け」なので、それも例文見ていきます。

Estas cajas son grandes. これらの箱は大きい。

Estas cajas están sucias. これらの箱は汚れている。

Ella es simpática. 彼女は美人で感じがよい。

Ella está cansada. 彼女は疲れている。

う〜ん!恐るるに足らん!!「serは変わりにくいものestarは一時的な状態」これで全部クリアできますよ!この勢いで2択問題も見てみましょう。

El café ya ___ frío. コーヒーはもう冷めている。

La puerta ___ grande. ドアは大きい。

Las ventanas ___ abiertas. 窓は開いている。

Nosotros ___ enfadados. 私たちは怒っている。

Este ordenador ___ pequeño. このPCは小さい。

 

以下答え

El café ya está frío.

La puerta es grande.

Las ventanas están abiertas.

Nosotros estamos enfadados.

Este ordenador es pequeño.

う〜ん余裕!全然いけますね!

 

疑問詞(追加)

さて、be動詞を自在に扱えるようになったところで、疑問詞もひととおり覚えておきましょう。

¿Qué? 何

¿Quién? / ¿Quiénes? 誰

¿Dónde? どこ

¿Cuándo? いつ

---ここまで既出---

¿Cómo? どんな

¿Cuánto? いくつ(性数変化有)

¿Cuál? どれ(数変化有)

¿Por qué? なぜ

 

さて、これで5W1Hも言えそうですね!

When / Where / Who / What / Why / How →

Cuándo / Dónde / Quién / Qué / Por qué / Cómo

Cuántoは"How many"と"How much"、Cuálは"Which"と対応していそうですね。今回追加の4つはいずれも例文見ましょう。

 

・Cómo…「どんな」(How)

¿Cómo es María? -Es guapa.

マリアはどんな人? -美人です。

¿Cómo está María? -Es cansada.

マリアは今どんな調子? -疲れています。

→こんな感じで"How are you?"みたいな使い方もできます!"¿Cómo estás?"と言うみたいですね。

・Cuánto…「いくつ

¿Cuántas alumnas hay en la clase -Hay 15 alumnas.

クラスには何人の女子学生がいますか? -15人です。

→性数変化するので注意!cuánto,cuánta,cuántos,cuántas.

・Cuál…「どれ」(Which)

¿Cuál es tu coche, este o ese? -Es este.

君の車はどれ?これか、それともそれ? -これだよ。

¿Cuál es la capital de Japón? -Es Tokio.

日本の首都はどこ? -東京です。

→「限られた範囲から選ぶ」ときに使うようで、その範囲が意外と広い!電話番号もcuálで聞くみたいです。これむずいな?ちなみに"Cuáles"と数変化する可能性あります。

・Por qué…「なぜ」(Why)

¿Por qué estudias portugués? -Porque mis abuelos viven en Brasil.

君はなぜポルトガル語を勉強するの? -祖父母がブラジルに住んでいるから。

→"Because"は、Por quéからアクセントを取って1単語にした"Porque"を使う!

¿Por qué no tomamos un café?

コーヒーを飲みませんか?

→¿Por qué no?"で、英語で言う"Why dont"のように勧誘する文章が作れる!

 

さて、こんな感じです。疑問詞も英語と親和性がけっこう高く、直感的にわかるものも多かったと思います。

今日はこんな感じで、ser動詞、estar動詞の使い分けと疑問詞について学んでいきました。ここ躓きポイントだと思いますが、「serは変わりにくいものestarは一時的な状態」これをしっかり把握しましょう。

さて、ここまででかな〜り学習を進めてきましたし、ちょうど10回ということで、ここらで一度中間テストっぽく問題を解いてみましょうかね。次回はガッツリそれを作ってみます。

serは変わりにくいもの、estarは一時的な状態

それでは。復習は大事。