30歳リーマン、趣味で勉強する

日本語検定→1級準認定 続いてスペイン語、ゆくゆくは漢検も

スペイン語#22 形容詞の例外まとめ

サワノです。スペイン語、やっていきます。

前回は、比較級・最上級の話を扱ってきました。今回はこれに関連して、形容詞のちょっとした用法を追加で学びます。

sawano-study.hatenablog.com

【この記事の構成】

形容詞の前置

さて、こちらが本日のテーマです。以前の形容詞の回で、形容詞は性数変化し名詞の後ろで修飾(後置修飾)、韻を踏める、というような話をしました。

sawano-study.hatenablog.com

今回はこれの例外として、前置になるパターンを見ていきます。

 

(1)bueno

まずはこちら。「よい」という意味のbuenoは前置修飾となります。
✖️amigo bueno, amiga buena
buen amigo ,  buena amiga

男性単数名詞の前でoが脱落します。なるほど、こういうのもあるんですね。
他にはmalo(悪い)、primero(第1の)、tercero(第3の)も同様の変化。後ろ2つは英語ならfirst, thirdですね。
ちなみに、2番目=secondは"segundo"ですが、普通の形容詞と同様です。


(2)grande

次はこちら。通常「大きい」という意味で使われる形容詞ですね。

第一に、男女問わず単数名詞の前では"gran"となります。
第二に、前置の場合は「偉大な」、後置の場合は「大きい」という意味となります。

gran hombre   偉大な
hombre grande  大きい

Es un gran artista.
彼は偉大な芸術家だ。

Tiene un coche grande.
彼は大きな車を持っている。


(3)その他の例外

上記のbuenoやgrandeなどの他にも、前置と後置で意味が変わるものがあります。基本的には「前に置かれた場合は特殊な意味」となります。
(=後置がメジャーな意味)

・mujer pobre  貧乏な女
pobre mujer  かわいそうな女

・casa nueva   新築の家
nueva casa   今度の家

・amigo viejo   年老いた老人
viejo amigo   旧友

これ、アレですね。英語で言うと不定詞と動名詞で意味違う動詞みたいですね。後置がメジャー、というのが本線で良さそうなので、そこはしっかり覚えておきましょう。

 

作文パート

さて、比較級と関連しつつ形容詞・副詞の用法に注意しながら文章書いていきましょう。

1)この靴はそちらのより値段が高い。

2)私の姉は私より歌が上手だ。

3)3月は2月と同じくらい寒い。

4)私は家族全員の中で一番背が高い。

5)源氏物語は日本の偉大な小説だ。

 

以下正解

1)Estos zapatos son más caros que esos.

2)Mi hermana canta mejor que yo.

3)En marzo hace tanto frío como en febrero.

4)Soy el más alto de toda la familia.

5)Genji Monogatari es una gran novela japonesa.

 

私は5の最後を"de Japón"と書きましたが、まあそれでもいいのかな…?
「前置が特殊」なので、単数なら男女問わず"gran"にしないといけないですね。

4で出てきた"todo"は結構重要表現。大学時代の授業だと"todos los días"(毎日)という形をよく聞きました。todo+範囲で「〜全て」という意味になり、範囲は自明のことが多いので定冠詞が付きやすい、ということかなと勝手に解釈していました。今回もそれですね。

間違えたのは3番、"tan frío"としてしまった。形容詞や副詞の前ならtanでしょ?と思ったし解説にもそう書いてあったから答え見てもしばらくピンと来なかった。
しかしここはhacerの単人称文が悪さをしているんですね。単人称文だとこれは「寒さ」という名詞らしいので、tantoでなければならない。

…なるほどね。

 

ということで、前回に関連して形容詞を詰めてきました。ここらで一旦中間挟みますかね。ちょっと次の単元が曲者なので。

今までの作文テストに加えて、ちょっと別でやりたいこともある。まあ、これは準備が間に合ったらやりますということで。

差し当たり、今回の自分なりの重要ポイントを再掲して締めましょう。

ほぼサムネ用